全国カヤネズミ・ネットワーク代表の畠佐代子氏を講師に招き、平成26年10月26日(日)にカヤネズミ学習会を開催しました。この学習会は昨年に続き2回目の開催で、学習会には親子連れなど約60名の市民が参加しました。
学習会は、前半に静岡県立北特別支援学校の体育館で畠講師がパワーポイントやDVDを使用し、カヤネズミの生態や観察する際のフィールドマナー等について説明し、後半は遊水地に移動しカヤネズミの巣や生息環境などを観察しました。
カヤネズミは体の大きさが6cm程度(日本のネズミ類では最小種)で、静岡県では準絶滅危惧種にも指定されています。名前の通り萱(オギやヨシ、ススキなどのイネ科草本の総称のこと)がある場所に生息し、ススキやオギの葉を使って大人の握りこぶし程度の大きさの巣を作ります。
麻機遊水地にもこのカヤネズミは生息していますが、湿地の乾燥化やセイタカアワダチソウなどの外来植物の増加によりカヤネズミの巣材となる萱が減少しその生息環境の減少が心配されています。今後は今回学んだことを活かしながら、カヤネズミ保全のための取り組みを進めていく事が求められています。