平成26年9月13日(土)に、南沼上柴揚げ漁保存会とBalance、静岡流通センターのメンバーなどが 集まり、第3工区で柴あげ漁のための「しま」作りを行いました。柴あげ漁は、浅畑沼で大変古くから伝えられている魚の習性を利用した伝統漁法で、捕れた魚は 味噌汁の食材やタンパク源として昔は重宝されていました。
柴あげ漁は、9月に葉がついたままのクリやヤナギなどの枝を池の中に沈め、水温の低下にともない この沈めた枝にコイやフナが集まるため、それを1月から2月に竹やヨシで作ったスダレで囲んで集まった 魚を捕獲します。
この沈めた枝を「しま」と呼び、今回はその「しま」づくりを行いました。「しま」作りにはコツがあり、 枝は外側に向けて沈めることや、竹で囲ったエリアからはみ出さないように枝を設置することが大切で 、これがうまくできないと魚を捕まえることができません。
第3工区の柴あげ漁の再現は、南沼上柴揚げ漁保存会でこれまで実施していましたが、会員も高齢化で 作業することが大変という事もあり、今年度からBalanceがこの伝統でき漁法を引き継いでいくことと なり、柴揚げ保存会の方から作業方法等の指導を受けながら「しま」の設置を行いました。